副業時代到来と言われている昨今。本業の収入の他に収入を増やす手段として、副業が注目されつつあります。今回は、副業の働き方の一つでアルバイトを行うことについてまとめて行きたいと思います。
副業を始める前の注意点
本業の就業規則について
会社員として勤めている場合は副業を行う際に、就業規則を確認することが大事です。日本政府の働き方改革の影響もあり、副業解禁に舵を切る企業も出てきつつありますが、まだまだ副業禁止を規定している事業所も少なくありません。
日本国憲法において、職業選択の自由が認められているとはいえ、会社の就業規則に反して副業を行うと最悪の場合、懲戒処分を受ける可能性があります。自分が現在、副業を禁止している会社で働いている場合は、副業を行ってもいいか会社に相談を行い、許可を得てから行いましょう。
副業で給与所得を得る場合の注意点
副業で給与所得を得る場合は、住民税に気を付ける必要があります。住民税は副業の所得が20万円を下回ったとしても課税対象になるので、その分の税金を支払う必要があります。
また、副業を行っていることが本業の会社に知られるケースとして、「住民税決定通知書」が原因になります。この住民税決定通知書は、本業分と副業分の所得に対して住民税の課税額を知らされるため、副業をしているかどうかが会社に知られます。これが原因で会社に副業がバレた場合は、処分の対象になるかもしれません。副業分の住民税決定通知書を会社に悟られにくくする方法は一応ありますが、次の確定申告の項目に書きます。
確定申告について
副業で給与所得を得る場合は確定申告が必要になります。ここでポイントになるのは、給与所得という部分で、アルバイトとして雇用契約を結んだ場合は確定申告が必要になります。
また、本業の会社に届く住民税決定通知書についてですが、副業分の住民税を本業の会社にバレにくくする方法があります。まず、住民税の支払い方法が、総所得分(本業と副業含む)を会社の方から支払う「特別徴収」と副業分の住民税を自分で支払う「普通徴収」があります。副業の確定申告を行う際に「普通徴収」を選べば本業の会社にバレにくいということになります。その代わり、自分で税金を納める必要があります。
探し方
アルバイトを探す方法は以下のものが活用できます。手っ取り早くお仕事を探す場合は求人媒体の活用がおすすめですし、自分のペースでお仕事を請け負いたい場合はクラウドソーシングで探すといったこともできます。
求人サイトの活用
求人サイトは大手求人媒体などに掲載されるものから応募していきます。求人媒体には、様々な職種や働き方を自分の希望で検索して探すことができます。雇用形態はアルバイト以外にも派遣や、パートなどもあります。働く期間も長期から単発などもあり、期間や時間を自分の匙加減で選ぶことができます。
クラウドソーシングの活用
インターネット環境があれば、どこでも仕事を請け負えるクラウドソーシングもおすすめです。クラウドソーシングのメリットは、現場アルバイトと違って在宅でできることです。また、未経験向けにアンケートやデータ入力などのお仕事があります。また、クラウドソーシングでは、スキルがあればホームページ作成やシステム開発、デザイン関係などの高単価の案件を請け負える可能性があります。
アルバイトの種類
イベントアルバイト
コロナ禍でなければ、イベントアルバイトの代表として挙げられるのは、ライブやコンサートのスタッフやスポーツイベントの運営スタッフなどの仕事があります。
・コンサートスタッフ
コンサートスタッフはミュージシャンやアイドルなどの人が一斉に集まるときに、運営をスムーズに行えるように働くスタッフです。
例えば、ステージの土台を作ったり、お客さんのチケットの整理や誘導などを行い現場が混乱しないようにするため、大変役割が重要な仕事です。
・スポーツイベントの運営スタッフ
この仕事もコンサートスタッフと同様に、スポーツの試合が円滑に進むように運営を補佐するスタッフです。スポーツイベントの場合は試合のボールを拾いに行く仕事やグッズの販売を行うスタッフなどの仕事があります。
試合場の運営の補助となるとその競技の経験者でなければならないなどの制約はありますが、最前線に立って貢献できるという意味ではやりがいのある仕事だと思います。
時給アルバイト
時給のアルバイトは雇用側とアルバイト契約を結び、労働時間に応じて賃金を得る働き方になります。アルバイトの雇用契約を結べば、長期的にアルバイトの収入を得ることができるため、他の単発のアルバイトと比較して安定していると言えるでしょう。しかしながら、シフト制などの働き方が多くなるため、平日に働く会社員であれば土日しか働けずしっかりとした休みを取ることが難しくなります。そのため、時給関係のアルバイトはしっかりスケジュールを管理して働いていく必要があります。
・コンビニエンスストア
コンビニエンスストアのスタッフは仕事の内容が豊富にあります。レジ接客、商品陳列、棚や店舗の清掃などが代表的な例です。また、店舗では24時間営業であるため、働き方も早朝シフトや夕方のみ、あるいは深夜帯で働くといった形で自分にあった働き方を選ぶことができます。
コンビニエンスストアのスタッフは基本的に作業の習熟が一番重要になってきます。混雑する時間帯にミスなくお客様に対応することが必須ですし、ミスした場合の対応力も重要になってきます。
・飲食店のスタッフ
こちらのお仕事は、お客様に対応するホールスタッフと調理を担当するキッチンといった具合に仕事内容が分かれています。ホールスタッフは、お客様への席の案内や注文の聞き取り、レジ接客などの対応を行います。キッチンスタッフは注文を受けた内容をもとに調理を担当し、ホールのスタッフに料理を運んでもらいます。また、食器などの洗浄やキッチン周りを清潔にしていくなどの仕事も行います。
飲食店のスタッフは、常に清潔な環境を保ちながら、お客様やドリンクバーの補充など周りに気を配る必要があります。そのため、コミュニケーション力や対応力が鍛えられます。
単発のアルバイト
「1日だけOK」などの文言で単発のアルバイトを行うこともできます。予定をなにも入れていない時に1日だけアルバイトに出て収入を増やすといった働き方ができます。無理せず自分のペースで稼ぎたい人向けと言えるでしょう。また、上記で挙げた、イベントスタッフなども単発で行うこともできます。
・軽作業スタッフ
求人を見てみると軽作業スタッフが掲載されている傾向があるようです。具体的には、データ入力やDMのシール貼りやポスト投函などのお仕事が挙げられます。1日単位での期間になるので、誰でもできるようなお仕事が豊富にあります。
スキルに自信が無い方はまずはこちらのような未経験でも気軽にできるアルバイトから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
近年は日本政府が進める働き方改革の影響を受けて、副業を始めるという選択肢が出つつあります。副業を始める際にも就業規則の確認を行い、税金や確定申告のルールをきちんと把握してから始めてみましょう。また、副業で働き続けるモチベーションをしっかり保つ工夫も必要です。アルバイトを行うにあたってどんなスキルや経験が身に付けられるかを考えて、自分のできることを増やしておくと新しいキャリア形成につながるかもしれません。